佐賀のライフオーガナイザーの梅野真由美です
5月に母が埼玉から福岡に引っ越しをしました。姉と一緒に生活を始めるためです。
埼玉の実家で一人暮らしをしていた私の母は、当時80歳を超えてはいたものの、身の回りのことは全て自分でできていました。姉も私も、「介護」という言葉はまだまだ遠い未来のことだと、どこか楽観的に考えていたのです。
そんな中、3年前のある日、母が圧迫骨折をしてしまいました。
「特別に激しい動きをしたわけじゃない!」
母は何度もそう言っていましたが、骨粗しょう症の治療を受けていたので些細なことでも体は悲鳴を上げたのかもしれません。幸いコルセットで固定することで日常生活には支障がない程度に回復し、私たちは少し安心していました。
それから、姉と交代で実家に帰省する生活が始まりました。まだその頃は、母を一人で住まわせることにそれほど切迫した危機感は持っていませんでした。月に1週間ほど、姉と私が交互に滞在しながら、母の生活をサポートしていけば何とかなる、そんな風に思っていたのです。
ですが、私もライフオーガナイザーの端くれ。実家にあふれる膨大なモノに関しては、かなりの危機感を感じていました。帰省のたびに、これは明らかに不要だと判断できるものから、少しずつ手放すように母と一緒に進めていました。
しかし昨年末、事態が大きく動きます。
母が室内で尻もちをつき、なんとそのまま5時間も身動きが取れないままになってしまったのです。これにはさすがに「もう一人暮らしは限界だ」と思わざるを得ませんでした。
実は、それ以前から姉は福岡で一緒に住むことを母に何度も勧めていました。でも母は「この歳で知らない土地に行くなんて考えられない」と、ずっと拒否していたのです。
ところが今回ばかりは、母自身も事の重大さを理解したのか、ようやく「そろそろ仕方ないか…」と引越しを受け入れてくれました。
話が決まってからの5か月間、姉と私が交互に実家へ通い、母と一緒に持ち物の整理を進めました。しかし、何十年も積み重ねてきたモノたちは、そう簡単に手放すことはできません。
「片づけはモノの問題ではなく、感情の問題である。」
そのことを私はあらためて痛感しました。モノが減らない原因のひとつは、やはり持ち主である母の“感情”が大きく関わっているのです。
この経験を通じて、ライフオーガナイザーとして、娘として、たくさんの気づきがありました。
これから何回かに分けて、この奮戦記をお届けしたいと思います。
片づけkankan
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