佐賀のライフオーガナイザー梅野真由美です。
「高齢の母との奮戦記」シリーズ第5話です。 序章はこちら 1話はこちら 2話はこちら
山形旅行を終え、母と一緒に埼玉の実家へ戻ってきた私たち。
長距離移動の疲れはあったものの、母は旅の前とは比べものにならないほど落ち着いていました。
姉と私は、福岡への移動に向けて、もろもろの手続き、最後の確認作業に追われるていました
持っていく荷物に関しても、母から何か言われることはなく、「やっと一段落ついたかも」とホッとしかけていました。
ハッと気づいた“忘れモノ
出発前日、夕飯の話をしていたときのことです。
「今日はもう外食でいいよね?」「それとも何か買ってきちゃおうか」と話しているとき、
ふいに私の頭に浮かんだのが——
「まずい、忘れてた!!!」💦
そう、食事係の私が山形に行く直前まで使っていた小さな鍋とフライパン、そして炊飯器。
あまりにバタバタしていて、段ボール10箱の集荷を済ませたあと、
これらを梱包するのを完全に忘れていたのです。
母の身の回りのことに意識が集中していた私は、見事に“日常使いの調理道具”の存在が飛んでいました。
そして、またもや勃発…!
私が正直に白状すると、姉は「もういいんじゃない?向こうにもあるんだし」とあっさり。
…ですが、もちろん母はそうはいきません。
「この鍋とフライパンはずっと使ってるんだから!使いやすいのよ!」
「炊飯器だって、あんたのよりいいやつなんだから持っていきたいわよ!」
姉は「もう荷物送ったんだから別にそれじゃなくてもいいじゃない」と再びピシャリ。
すると母は負けじと反撃。
「そりゃあんたは料理あんまりしないから、使い慣れてる道具のありがたみがわからないのよ!」
そう、またしても母 vs 姉の“料理道具戦争”が勃発してしまいました…😅
やらかしたのは私です。でもまた仲裁も私です。
今回ばかりは完全に私のミス。
ちょっと罪悪感を抱えつつも、ふたりの言い合いに終止符を打たねばと、間に入って提案しました。
「わかった!わかった!下の生協に行って空き箱もらってくるから、それに詰めて宅配便で送ろう。もう一個だけ追加しよう」
姉は「まぁそれならいいか」と折れ、母も「それなら安心」とホッとした様子。
何とか場がおさまりました。
たかが鍋、されど鍋
今回の件であらためて感じたのは——
モノの価値って、本当に人それぞれということ。
「鍋なんてなんでもいい」と思う人もいれば、
「この鍋じゃなきゃ料理がうまくできない」と思う人もいる。
長年手に馴染んできたモノには、便利さ以上に“安心感”や“自分らしさ”が染みついてるんだなぁと実感しました。
もう見ることがない実家からの朝焼け
なんとか無事、福岡へ
最後にドタバタはあったものの、荷物の送付も無事に終わり、
いよいよ母と私たちは福岡へ向かうことに。
なんと、母は機内で映画を観て、思いのほか楽しそうにしていました。
初めての福岡行きのはずなのに、ちょっとした“旅気分”を味わっていたのかもしれません。
ここまで来るのに本当にいろんなことがあったけれど、
無事に移動が済んだことが、ただただありがたく思えました。
次回は、「第6話・最終回|すべてを終えて今、感じること 〜成功じゃなくていい、成長できたらいい〜」をお話します。
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